Artwork 作品
多治見市高田地区は「青土」と言われる良質な土に恵まれ、古くは山茶碗、江戸中期以降は徳利の生産で繁 栄した。
ある時期までは土の利用を厳しく制限するなど、地域の結びつきが特に強く、起伏が激しく入り組 んだ地形も特徴的なエリア。会場は「沈子」という魚網用のおもりを生産していた工場跡地。ある日突然閉 業したため、製作途中の状態がそのまま放置されるなど、当時の様子が色濃く残っている。
桑田は、以前釉薬を混ぜる為にうどんを捏ねる機械を取り入れたことをきっかけに陶芸用具と調理器具の類 似性に気づき、展示と併せてうどんを振舞うパフォー マンスも展開している。そこで今回の展示では、失わ れつつある産地の雰囲気を浮かび上がらせるため、かつて工場で行われていた製作過程をトレースし、現場 に残されていた沈子の製造器具と調理器具を並列させることで、やきものと料理との作業プロセスを重ね合 わせる展示を考案した。地元での展示ということで、場所のポテンシャルを最大限活かし作家のフィルター を通して産地の風景を知ってもらう試みである。
作品名
窯上げうどん
作家名
制作年
2024年
多治見市高田地区は「青土」と言われる良質な土に恵まれ、古くは山茶碗、江戸中期以降は徳利の生産で繁 栄した。
ある時期までは土の利用を厳しく制限するなど、地域の結びつきが特に強く、起伏が激しく入り組 んだ地形も特徴的なエリア。会場は「沈子」という魚網用のおもりを生産していた工場跡地。ある日突然閉 業したため、製作途中の状態がそのまま放置されるなど、当時の様子が色濃く残っている。
桑田は、以前釉薬を混ぜる為にうどんを捏ねる機械を取り入れたことをきっかけに陶芸用具と調理器具の類 似性に気づき、展示と併せてうどんを振舞うパフォー マンスも展開している。そこで今回の展示では、失わ れつつある産地の雰囲気を浮かび上がらせるため、かつて工場で行われていた製作過程をトレースし、現場 に残されていた沈子の製造器具と調理器具を並列させることで、やきものと料理との作業プロセスを重ね合 わせる展示を考案した。地元での展示ということで、場所のポテンシャルを最大限活かし作家のフィルター を通して産地の風景を知ってもらう試みである。
時間 | 11:00-18:00 |
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会場 | 高田窯場跡 |
住所 | 〒507-0018 岐阜県多治見市高田町 1-53 |
駐車場 |
岐阜県多治見市高田町2-21(共栄公園前) ※会場まで徒歩3分 |